アレグラは眠気が少ないアレルギー薬

花粉症の症状をはじめ、アレルギー症状の軽減を目的に広く用いられているアレグラ(主成分:フェキソフェナジン)は、抗ヒスタミン薬に分類される薬です。
ヒスタミンはケミカルメディエーターと呼ばれ、体内で花粉などの異物に反応すると、免疫系の細胞から放出される化学伝達物質です。
放出された物質は全身の様々な場所に存在する受容体に結合します。
そして、刺激を受けることで異物に抵抗するための過敏症状を起こします。
抗ヒスタミン薬は放出された化学伝達物質であるヒスタミンを、受容体に取り付く前に先回りして阻害する薬となります。
これによって、アレルギー症状のクシャミや鼻づまり、蕁麻疹などの皮膚症状を抑えます

アレグラの薬

アレルギーにとって厄介者とされるのはこのヒスタミンです。
このヒスタミンという物質は本来覚醒や興奮といった脳を活性化させる働きがあります。
抗ヒスタミン薬が先回りしてブロックしてしまうことで、集中力、判断力、作用能率の維持を抑えてしまうという副作用があります。
これは、アレルギー症状に対する確実な効果とともに、強く眠気を誘う副作用があるということです。
花粉症などのアレルギー症状を抑えるには、日常的に使用する抗ヒスタミン薬が必要であり、眠気を誘う副作用は重要な欠点と言えます。

そのため、眠気を取り除いた薬が必要となり、開発されたのが第二世代の抗ヒスタミン薬、つまりアレグラなのです。
第一世代では成分の分子量が非常に小さく、脳内にまで届いてしまいました。
アレグラを始めとする第二世代は、血液脳関門を通ることが難しいとされる500以上の分子量で構成されています。
これによって脳内の中枢神経にまで到達せず、眠気を抑えることが可能となっています。
アレグラはヒスタミンが受容体に結合するのを抑えるとともに、ヒスタミン以外の化学伝達物質の遊離を抑える作用も持ち合わせているので、広い範囲で抗アレルギー薬として使用されます。

子供にも使えるドライシロップ型のアレグラ

ドライシロップを飲む子供これまで、サノフィ株式会社の抗アレルギー薬のフェキソフェナジンを成分に含むアレグラは、錠剤とOD錠だけでした。
2015年1月19日に日本で独自に開発されたドライシロップ製剤が発売されました。
今までの錠剤やOD錠の場合は、7歳以上でなければ服薬することができませんでした。
今回発売されたドライシロップ製剤は、月齢6か月からの乳幼児でも使えるようになりました。
アレルギーを持つお子さんが増えている中、とても心強い味方となりそうです。
また、小さなお子様でも飲みやすいよう、イチゴ味などが採用されています。

アレグラのドライシロップ型の製剤の効能・効果は錠剤同様で、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、皮膚疾患などに有効です。
また、用法・用量は通常生後6か月以上2歳未満の小児には、0.3gだけでよいのです。
2歳以上7歳未満には0.6gを1日2回、直前に水に溶かし、服用させます。
また、7歳以上のお子さんの場合には、これまで通りに錠剤のアレグラも服用できます。
しかし、小さいころからドライシロップ型になれている場合や症状、体調によってはドライシロップ製剤でも良いかもしれません。
7歳以上12歳未満の小児は同1回30mg(ドライシロップの場合0.6g)となります。
12歳以上の小児と成人は同1回60mg(ドライシロップの場合1.2g)を1日2回、直前に水に溶かし、服用します。

現在広く使用されているドライシロップ製剤は白色の顆粒の分包品で、薬価は1g当たりおよそ130円となっています。
0.3g×100包、0.6g×100包と年齢(月齢)に応じて用量の調節をすることができますので、安心です。
錠剤タイプが苦手な子供でもこちらなら、1包あたりが少量ですので使いやすいサイズです。
小さい子に使用する場合は、若干お水に溶けにくいという意見もあるようです。
なので、しっかりと溶かしてあげる必要があるかもしれません。
それでも、小さい子でもこれまで我慢していた痒みを和らげてあげられるのは、とても嬉しいことでしょう。

市販薬の抗アレルギー薬とアレグラの比較

アレグラは日本では2000年に発売された抗アレルギー薬です。
今現在、日本では最も使用されている抗アレルギー薬と言っても過言ではありません。
近年にはスイッチOTCとなり市販薬としても販売されています。
アレグラの病院で処方される場合と他の市販薬との比較をしていきましょう。

まず、アレグラと他の市販薬の抗アレルギー薬との共通点としては作用機序は同じです。
これらは抗ヒスタミン薬と呼ばれる種類の薬です。
花粉症、通年性アレルギー性鼻炎はI型アレルギーに分類されます。
このI型アレルギーの症状発現にはヒスタミンというケミカルメディエーターが深く関与しています。
ヒスタミンは普段は肥満細胞という細胞内に蓄えられています。
しかし、アレルゲンが体内に侵入し、肥満細胞と接触することで、肥満細胞からヒスタミンが放出されてしまいます。
これが全身に広がると、全身のヒスタミン受容体に作用し、アレルギー症状を引き起こします。
しかしアレグラや他の抗ヒスタミン薬はヒスタミンがヒスタミン受容体に作用できないようにしてアレルギー症状を起こさせないようにします。
こういった作用機序の面では共通しています。

続いて相違点に関してですが、昔の抗ヒスタミン薬は眠気やふらつき、集中力の低下といった副作用が問題となっていました。
それが徐々にそのような副作用を軽減した抗ヒスタミン薬が開発されるようになりました。
その中の1つがアレグラなのです。
アレグラは全く眠気が発現しないことが特徴となっています。
一方、市販薬の抗アレルギー薬には主に昔から使用されている抗ヒスタミン薬が使用されています。
つまりアレグラ以外の市販薬の抗アレルギー薬では眠気等の副作用が発現しやすいという相違点が存在します。

また、薬代についても違います。
病院で処方されるアレグラの場合、診察費用などが上乗せされるため、実質薬代が高くなります。
しかし、市販の抗アレルギー薬の場合は薬代だけで済むので安く済ませることができます。
これらを比較して、自分に合った薬を選びましょう。

アレルギー対策に用いられるアレグラは副作用である眠気が少ない抗アレルギー薬です。生後7か月の乳幼児にも使用できるドライシロップ製剤もあるので幅広い年齢層に支持され使用されています。市販薬との比較もして使いやすいほうを選びましょう。